自由ハンザ都市リューベックとは? わかりやすく解説

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自由ハンザ都市リューベック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/17 13:40 UTC 版)

自由ハンザ都市リューベック
Freie und Hansestadt Lübeck (ドイツ語)
1226年 - 1811年
1815年 - 1937年
(国旗) (国章)

1815年から1937年にかけてのリューベックの領土
公用語 ドイツ語
首都 リューベック
元首等
xxxx年 - xxxx年 不明
面積
1905年 297.7km²
人口
1933年 136,413人
変遷
帝国自由都市として成立 1226年
フランス帝国に併合される 1811年
ウィーン会議で再独立を確認 1815年
大ハンブルク法によって廃止 1937年4月1日
通貨 パピエルマルク
レンテンマルク
ライヒスマルク
現在

自由ハンザ都市リューベック(じゆうハンザとしリューベック、ドイツ語Freie und Hansestadt Lübeck)は、1226年から1937年にかけて存在した、神聖ローマ帝国ライン同盟ドイツ連邦北ドイツ連邦ドイツ国ドイツ帝国及びヴァイマル共和政ならびにナチス・ドイツ)の自由都市である。領域は現在のシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州およびメクレンブルク=フォアポンメルン州の一部に相当する。

歴史

帝国自由都市

1226年神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世はリューベックを帝国自由都市と宣言した。14世紀にリューベックは「ハンザ同盟の女王」となり、同盟の盟主となった。

独立とフランスによる併合

リューベックは1803年の帝国代表者会議主要決議において帝国自由都市の地位を改めて認められた。その後、1806年神聖ローマ帝国解体により主権国家となるが、ナポレオン戦争に巻き込まれ、1811年から1813年までフランス帝国に併合される。

再独立

リューベックはナポレオンの没落に伴い1813年に独立を回復し、1815年ウィーン会議ではリューベックの独立を再確認され、ドイツ連邦に加盟して「自由ハンザ都市」と認められた。1867年には北ドイツ連邦に加盟し、1871年ドイツ帝国成立に伴い、同国の州となる。ヴァイマル共和国時代も州の地位を保ったが、ナチス政権下で行われた強制的同質化によって行政府と市議会は国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)の支配下に置かれ、1935年までに自治権が停止された。

消滅

1937年4月1日に公布された大ハンブルク法によってリューベックはプロイセン自由州に併合され、同州の一部であるシュレースヴィヒ=ホルシュタイン県英語版ドイツ語版に編入されて都市州としての地位を喪失した[1]

第二次世界大戦後の1947年にプロイセン自由州が解体英語版されると、リューベックは単独の連邦州となったシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州に帰属することになった。この帰属決定に対し、リューベックの都市州としての地位を回復する運動がなされたが、この運動は1956年に連邦憲法裁判所が下したリューベック判決ドイツ語版により頓挫している。

脚注

注釈

出典

  1. ^ Gerhard Köbler: Historisches Lexikon der deutschen Länder, 6. Aufl. München: Beck 1988 = Darmstadt: Wissenschaftliche Buchgesellschaft 1999, S. 365.



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