自動記述について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 06:45 UTC 版)
「アンドレ・ブルトン」の記事における「自動記述について」の解説
自動記述(オートマティスム)は、何も予定せず、先入観を捨て去り文章を書き付けるという、主に文学の表現方法で、シュルレアリスム宣言の中に示されているシュルレアリスムの定義に即したものと言えるだろう。ブルトンは自動記述を重視し、スーポーとの共著による、自動記述の方法によった文章を集成した『磁場』が、最初の「テクスト・シュルレアリスト」と言える。ブルトンは、その後もシュルレアリスム宣言に併収された物語集「溶ける魚」など、自動記述をシュルレアリスムの重要な要素としていた。しかし、シュルレアリスムの「法王」としての、教条的な態度と、自動記述法を重視する態度に、マグリットなど、反感を覚える人物もいた。日本のシュルレアリストとして知られている瀧口修造は、自動記述の方法を用いて作品を書いている。巖谷國士などは、自動記述、またその成果を高く評価している。
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