自動撮影の普及
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 01:04 UTC 版)
カメラの撮影は、 露出(シャッター速度と絞り)、焦点の各要素を適切に操作する必要があり、写真に関して専門知識のない人にはハードルが高いとされ、長年にわたって撮影操作を自動化する工夫が重ねられてきた。 1963年4月に小西六写真工業(のちのコニカ、現コニカミノルタ)が、世界初の自動露出カメラ(AEカメラ)「コニカ AutoS」を発売した。シャッター速度と絞りの自動化が実現し、残す自動化対象は焦点操作となった。AEカメラはアメリカで「休日に気軽に持ち出して使えるカメラ」との意味で「vacation camera(ヴァケイション・キャメラ)」と呼ばれ流行した。 1977年11月30日に、同じく小西六写真工業が世界初のオートフォーカスカメラ「コニカ C35AF」を発売した。ジャストピントの意味から「ジャスピンコニカ」と愛称を付け宣伝し、女性を含む幅広い層に受け容れられた。その愛称から焦点操作の自動化が注目されがちであるが、自動露出機構を搭載したAEカメラでもあり、AE・AFをともに備えることで世界で初めて自動撮影を実現させたカメラである。 なお、日本のカメラメーカーのうち、ペンタックスとニコンはコンパクトカメラへの参入が他社と比べると遅かった。(ペンタックスは1982年、ニコンは1983年に発売)
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