臓器再建
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 10:10 UTC 版)
消化管切除後に、食物・胆汁・膵液などの通り道を再びつなぎ合わせる術式を消化管再建と呼ぶ。様々な再建法が考えられているが、代表的なものは以下のものがある。再建の善し悪しは術後合併症に直結するため各施設で様々な工夫が施されており、それぞれ異なった手技が行われている。基本的には空腸(小腸)を引き上げて胃・胆管・膵の断端を吻合する術式である。膵癌取扱い規約ではこの吻合順で分類が行われている。 I型:胆管、膵、胃の順に吻合。Whipple法など。 II型:膵、胆管、胃の順に吻合。Child法など。 III型:a. 胃、膵、胆管の順に吻合。今永法、Cattel法など。 III型:b. 胃、胆管、膵の順に吻合。 IV型:その他の吻合。胃膵吻合など。 特に膵の吻合は重篤な合併症(膵液瘻・腹腔内出血)に関係するため最も重要視されており、様々な工夫がなされている。
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