腹膜透析と血液透析の違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 18:05 UTC 版)
「人工透析」の記事における「腹膜透析と血液透析の違い」の解説
慢性腎不全における腹膜透析と血液透析の違いをまとめる。HFとHDFといった血液浄化療法は、HDよりさらに高い質の血液浄化を求める場合に選択される治療法であるため、基本的にはこの2つを考えるのが主流である。最初から安定的に高水準の溶質除去を求める場合には、HDF等が考慮されることもある。 項目HDCAPD食事制限 厳しい 緩やか 中分子除去能 小さい 大きい 小分子除去能 大きい 小さい タンパク質喪失量 小さい 大きい 血液、体液への影響 大きい 比較的小さい 血糖、脂質値 影響なし 上昇しやすい 病態による使い分けも存在するのと同時に、患者自身の求める生活の質によって透析方法が選択される場合もある。血液透析は、まず内シャント造設術を行い、週に3回、4 - 5時間の透析を医療機関にて行う。腹膜透析、特に近年の[いつの?]主流のCAPDはまずテンコフカテーテル留置術を行い、その後実質毎日24時間透析を行うという形になる。しかし、患者自身が透析を意識するのは1回につき、20 - 30分の透析液の交換を1日4回行うときのみである。腹膜透析の方が時間的制約は少ないが、すべての処置を自分でしなければならないため、日常生活に障害がある場合には非常に難しいと言われている。
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