脳の再起動説 (虚偽記憶説)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 02:19 UTC 版)
「臨死体験」の記事における「脳の再起動説 (虚偽記憶説)」の解説
意識不明により一時的に機能停止していた脳が、意識を回復する際に、古い記憶を放出する事がある。この記憶が臨死体験であり、意識が回復する際の記憶を、無意識中の記憶と取り違えたとする一種の虚偽記憶説である。 しかし、この説のように、臨死体験の原因を「記憶」に帰してしまうと、個人が持つ記憶を超えて臨死体験に共通性が見られる事への説明が困難となる。臨死体験についての知識を事前に持たない者ほど臨死体験をしやすい傾向があり、特に初期の研究では、「臨死体験」という概念やイメージが世間に定着していなかったにも関わらず、共通性のある体験が報告されている。臨死体験は1975年のムーディの著書により有名となったが、その出版以前に起きた24例の臨死体験でもほぼ共通の要素が見られている。また脳の再起動で蘇った記憶は混乱したものとなり、臨死体験のような物語性のある一貫した記憶にはならない。
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