脳の半球説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 14:03 UTC 版)
言語と手仕事の両面において、高度な運動神経を必要とする場合、ヒトの脳の片側の半球で判断をした方が、左右両方の脳を使うよりも効率的であるという理論である。脳の左側は言語を制御しているので、左脳が制御する右半身の方が発達して右利きとなる。一方で左利きの人は脳の働きが左右で逆になっていると予測できる。この理論にも問題はあり、右利きの人の90%以上は左脳に言語野があるが、左利きの人も70%近くが左脳に言語野をもつ。ただし残りの30%は予測通りに言語野が右脳にあるか、左右の脳に分散している(「脳機能局在論」も参照)。 左利きの人の脳は、右利きの人よりも脳の各所に機能を分散する度合いが高い。左利きの人が脳卒中の発作に見舞われた場合、右利きの脳卒中患者よりも復帰が早い。
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