耿湋
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耿 湋(こう い、736年 - 787年)は、唐代の官僚・詩人。字は洪源。本貫は蒲州河東県。大暦十才子の一人。
経歴
宝応2年(763年)、進士に及第した。京兆尹の第五琦の推薦により、盩厔県尉となった。大暦11年(776年)、門下侍郎の王縉の推薦により、左拾遺に転じた。
大暦12年(777年)、元載が失脚し誅殺されると、耿湋は連座して鄭州司倉参軍に左遷された。建中3年(782年)、京兆府功曹参軍に転じた。入朝して大理寺司直となった。貞元3年(787年)11月、死去した。『耿拾遺詩集』一巻が現在に伝わっている。
詩人としての彼
代表的作品に、『秋日』(五言絶句)がある。
秋日 | |
返照入閭巷 | 返照(はんしょう) 閭巷(りょこう)に入(い)る |
憂来誰共語 | 憂え来(きた)るも誰と共にか語らん |
古道少人行 | 古道 人の行くこと少(まれ)に |
秋風動禾黍 | 秋風 禾黍(かしょ)を動かす |
出典
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