翻案の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/28 14:55 UTC 版)
中国の怪異小説の1話1話を日本での物語として翻案しているが、舞台としてあつかう時代の事物の描写や人物設計は『後太平記』・『信長公記』・『甲陽軍鑑』など資料を参考していたとみられている。和歌の引用も多い。 原話の内容を翻案のすべてに用いているわけではなく、話の展開や日本の事物への引き写しが難しい箇所については適宜省略をしたり置き換えをして読みやすい話へのつくりかえをしている。ただし、原話に登場する漢詩をそのままのかたちでうまく展開のなかに挟み込んで活かしているもの(第三巻「妻の夢を夫 面(まのあたり)に見ゆ」では原話となった『夢遊録』「張生」に出て来る漢詩がそのまま登場する)などもあり、その利用はさまざまである。
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