羽毛の発見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 09:31 UTC 版)
2012年10月には、その体表に羽毛が存在したことが報告された。これはロイヤル・ティレル古生物学博物館に所蔵される、生後1年に満たないと思われる幼若個体から成体までの3つのO. edmontonicusの標本(TMP 2008.70.1, TMP 2009.110.1, TMP 1995.110.1)を精査したことにより得られたものである。幼若個体では明らかな毛状の羽毛が確認され、成体の標本、特にTMP 1995.110.1(本記事のトップ画像の化石)では、特に前脚の骨に、軸を持った(現生鳥類の雨覆羽に近いと思われる)羽毛の跡が発見された。このことから、幼体は毛のような構造で覆われ、成体では両前脚にpennibrachia(ラテン語で「翼腕」の意。鳥の翼状の前脚だが、飛行や滑空を行うには適さない状態)を持つことが示唆された。それまで羽毛恐竜といえば中国の遼寧省などで多く見つかっていたが、この発見により北米大陸などでも多くの羽毛恐竜が見つかる(あるいは保存状態の悪さからこれまで見落とされていた)可能性が示唆される。
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