美濃路の現在の交通
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 19:52 UTC 版)
東海道本線、東海道新幹線、東名・名神高速道路などは、東京から熱田までは江戸時代の「東海道」に沿って敷かれているが、岐阜・草津間は「中山道」、そして熱田・岐阜間は美濃路に沿って敷かれている。 これは東西両京を結ぶ鉄道路線が計画された際、初めは中山道を経由して琵琶湖水運を当面の間は用いる案が採用されており、その建設資材を運びこむために愛知県知多郡武豊町の港を活用するべく、中山道の加納(岐阜)から名古屋を経由して武豊にいたる路線を敷設したことに起因している。 東西両京を結ぶ路線は、後に「中山道線」から「東海道線」に計画変更されたが、既に神戸から大阪・京都を経て大津までと、上記の区間を含む長浜から岐阜・名古屋を経て武豊間の鉄道が開業し、大津・長浜間の琵琶湖水運を用いて神戸から武豊までが結ばれていたことから、熱田以西は本来の東海道ではなく、すでに完成していたこれら路線を活用することが決められ、現在の東海道本線が形成された。その後に建設された東海道新幹線も、基本的にはこの美濃路を継承するルートを踏襲している。 高速道路は当初、中央自動車道として東京から小牧を経て西宮に至る路線が計画されたが、そのうちルートが先行確定していた小牧から西宮までを名神高速道路として開業させ、それに中央自動車道より先に開業した東名高速道路が接続したため、美濃路に沿う現状形態となった。
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