統率・束縛理論における研究(1980年代)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 09:30 UTC 版)
「黒田成幸」の記事における「統率・束縛理論における研究(1980年代)」の解説
階層構造型(configurational)言語としての日本語日本語は平らな構造を持つ、とする議論に説得力のある反駁を加えた。同時期に齋藤衛、傍士元の議論もあり、日本語は配置型である、という仮説が「復権」した。 動詞句内主語仮説Xバー理論の均一性から、それまでIP指定部の位置に基底生成されると考えられていた主語を、理論上の空き間となっていたVP指定部に基底生成されるという、概念的基盤に基づく議論を提出し、後の研究に大きな影響を与えた。 一致パラメター日本語にwh移動がなく、英語にはある、という違いを含む様々な類型論的な違いを、ある位置がその位置と一致する要素に義務的に占められなければならないかどうか、という単一のパラメターで説明できることを示した。はじめフランス語で出版され、後にWhether We Agree or Notというタイトルの英文論文として出版された論文でこの考えが示され、後に格と一致を統一的に扱う理論へと引き継がれていく。
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