給弾、見張り、防御
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:50 UTC 版)
「九六式二十五粍機銃」の記事における「給弾、見張り、防御」の解説
利根の参加したレイテ沖海戦では主にSB-2C艦上爆撃機が来襲した。また急降下攻撃と同時に戦闘機が銃撃をかけ、機銃を制圧しようと試みた。これらの機体は雲と太陽の方向を極度に利用した。機銃員の見張りは奇襲を予防した。目を酷使するため洗眼薬、色眼鏡が必要とされたほか、疲労回復には冷却水を配給し、機銃員を半数ずつ座らせながら見張りに当たらせることが指摘された。またスコールや射撃の硝煙の中では飛行眼鏡をかけなければ見張りがほぼ不可能だった。機銃員は間断なく戦闘もしくは見張りに集中しなければならず、弾薬供給員が2名専属となった。弾倉の数が少ないため、撃ち次第空いた弾倉へ弾薬を補充するのが有効だった。一度戦闘が始まると弾庫からの運弾は非常に難しく、一日の戦闘に必要な弾量は周囲に集積する必要があった。空薬莢は流し場、空き箱、衣嚢に集められた。空弾倉は壊れやすく、海水をかぶると錆びやすかった。防御の欠如から、戦闘では12.7 mm機銃弾や7.7 mm機銃弾による死傷が多く、防弾板、衣嚢、マントレットで防御物を造り、これは非常に有効だった。二十五粍機銃弾の誘爆は少しの水で消火できた。
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