結晶成長、構造、形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 14:29 UTC 版)
「ワイル半金属」の記事における「結晶成長、構造、形態」の解説
TaAsは最初に発見されたワイル半金属(導体)である。ヨウ素を輸送剤として用いた化学気相輸送法により大きく(~1 cm)高品質なTaAs単結晶が得られる。 TaAsは、格子定数a = 3.44 Å、c = 11.64 Åおよび空間群I41md (No. 109)の体心正方晶単位格子で結晶化する。Ta原子とAs原子は互いに6つ配位している。この構造には水平鏡面がなく、それにより反転対称性がない。このことはワイル半金属を実現する上では不可欠である。 TaAs単結晶は光沢のある面を持ち、3つのグループに分けることができる。 2つの切頭面は{001}、台形もしくは二等辺三角形の面は{101}、長方形は{112}である。TaAsは点群4mmに属し、同等の{101}と{112}平面はditetragonalな外観を作る必要がある。観察される形態は理想的な形の縮退した場合により異なる。
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