組み立てと構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/10 16:14 UTC 版)
繊毛と基底小体は静止期または細胞周期のG1期に形成される。細胞がG1期に移行する前、すなわち繊毛が形成される前には、母中心小体は中心体の構成要素として機能している。 1つの一次繊毛しか持たない細胞では、G1期または静止期への移行に伴って母中心小体が基底小体に分化する。このように、こうした細胞では基底小体は中心小体に由来するが、基底小体は少なくとも2つの面で母中心小体とは異なる。まず、基底小体にはbasal footと呼ばれる構造が存在する。この構造は細胞質の微小管へ固定されており、繊毛の極性配置に必要である。また、基底小体には母中心小体のアペンデージ構造に由来するtransition fiberと呼ばれる風車型の構造が存在する。 複数の繊毛を持つ細胞では、多くの場合基底小体は中心小体から形成されるのではなく、deuterosomeと呼ばれる特別なタンパク質構造から新規に形成される。
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