米国心臓協会での発表
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「加熱式たばこ」の記事における「米国心臓協会での発表」の解説
2017年11月11~15日には、米国心臓協会(AHA)の年次集会において、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究班が「iQOS(アイコス)は血管に悪影響を与える」との研究結果を発表している。この研究はラットに「iQOSを加熱した蒸気」「紙巻きたばこの煙」「清浄な空気」を、それぞれ1回15秒間、5分間に10回曝露し、血管内皮機能の評価を行うもので、iQOS群で58%、紙巻たばこ群では57%の低下であった。また、曝露を1回5秒間、5分間に10回とした場合も、iQOS群で60%、紙巻たばこ群では62%の低下が確認された。この実験結果により、iQOSの蒸気への曝露は紙巻たばこの煙に曝露した場合と同程度の血管内皮機能の低下をもたらすことが明らかとなった。この実験結果について同発表では「循環器系におけるたばこの煙への反応は、ヒトとラットで極めてよく似ているため、この研究結果はヒトにも当てはまる可能性がある」とし、「加熱式たばこの使用者は紙巻きたばこの喫煙者と同様に心血管の健康障害に直面する可能性がある」としている。
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