第6楽章 Te ergo quaesumus: Moderato e molto sostenuto
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「交響曲第1番 (ブライアン)」の記事における「第6楽章 Te ergo quaesumus: Moderato e molto sostenuto」の解説
オーボエ・ダ・モーレが静かに歌い始める。テノール・ソロがそれを受けて歌い出し、弦楽器が美しく伴奏する。盛り上がりを見せるが静かになり、弦楽器が静かに暗い響きの旋律を出す。その中で合唱が歌い、ソプラノ・ソロを導き出す。続いて合唱が歌い、男声合唱のグレゴリオ聖歌風の旋律を境に立体的な合唱の響きが久々に顔を出す。そして、児童合唱と女声合唱がシロフォンなどの響く中堂々と歌う。続いてオルガンの伴奏で男声合唱が賛美歌風の旋律を歌う。非常に典礼的性格が強くなる。女性も加わり、静かになる。シンバルが打たれる中木管が薄暗い行進曲を吹く。男声が弦楽器のリズムの上で行進曲風のヴォカリーズを歌う。女声がこれに応える。ティンパニが打たれ、合唱とオーケストラが堂々と派手に響き渡る。弦楽器の伴奏でバス・ソロが歌い、静かに女声合唱が聖歌風の旋律を立体的に歌う。ティンパニが打たれる中、金管がファンファーレを吹き、合唱が高らかに歌う。ティンパニの打撃は続き、金管が威圧的に響くと、木管が静かに鳴り、盛り上がってくる。そして、頂点を築く。弦楽器が静かに歌い始めるが、徐々に盛り上がりを見せ、悲痛な頂点を迎える。オーボエ・ソロに弦楽器が応えると、無伴奏の合唱が穏やかに歌い始め、ホ長調主和音上に静かに終結する。演奏時間約36分。
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