第59回東京優駿 は、1992年 5月31日 に東京競馬場 で行われた競馬 競走 である。1番人気ミホノブルボン が皐月賞 に続き逃げ切り、皐月賞 と合わせて二冠を達成した。年齢は全て旧表記にて表記。
レース施行時の状況
1992年の牡馬クラシック 戦線は、朝日杯3歳ステークス やスプリングステークス を制したミホノブルボン が主役と目され、三冠緒戦の皐月賞 は人気に応えて逃げ切って快勝した。その競走内容に対する評価は高く、東京優駿における最有力馬と目されていた。しかし血統からくる距離不安や、逃げ という脚質と、逃げ馬には不利な外枠15番からの発走が相まって皐月賞より人気を落とすこととなった。その他の有力馬としては、皐月賞で2着に入りNHK杯 を優勝した単勝2番人気ナリタタイセイ 、弥生賞 とNHK杯で共に3着に入った3番人気サクラセカイオー、すみれステークス と青葉賞 を連勝した4番人気ゴールデンゼウス、シンザン記念 を制し皐月賞では最後方から5着に入った追い込み脚質の5番人気マヤノペトリュースなどがいた。また、弥生賞を制し皐月賞で3着に入ったアサカリジェントは故障により出走回避し、その後出走せず引退した。なお、このレースで2着に入るライスシャワー は皐月賞とNHK杯をともに8着と完敗しており、この時点では実力を評価されておらず、単勝オッズは114.1倍の16番人気であった。
トライアルの結果
青葉賞
着順
競走馬名
性齢
騎手
タイム
着差
1
ゴールデンゼウス
牡4
岡潤一郎
2.27.8
2
アストロゲート
牡4
田中勝春
2.28.4
3馬身1/2
3
ランスオブスリル
牡4
河内洋
2.28.5
1/2馬身
第40回NHK杯
着順
競走馬名
性齢
騎手
タイム
着差
1
ナリタタイセイ
牡4
南井克巳
2.02.8
2
マチカネタンホイザ
牡4
岡部幸雄
2.03.0
1馬身3/4
3
サクラセカイオー
牡4
小島太
2.03.0
アタマ
レース結果
勝利騎手 小島貞博
2012年1月15日 京都10R表彰式
着順
枠番
馬番
競走馬名
タイム
上がり3F
着差
1
7
15
ミホノブルボン
2.27.8
37.1
2
7
13
ライスシャワー
2.28.5
37.6
4馬身
3
3
5
マヤノペトリュース
2.28.5
37.0
ハナ
4
4
7
マチカネタンホイザ
2.29.2
37.1
4馬身
5
8
18
スタントマン
2.29.7
38.5
3馬身
6
1
1
カミノエルフ
2.30.0
38.8
1馬身3/4
7
4
8
ナリタタイセイ
2.30.1
38.8
1/2馬身
8
2
4
マーメイドタバン
2.30.2
39.2
クビ
9
6
12
セキテイリュウオー
2.30.3
38.8
1/2馬身
10
8
16
ヤマニンミラクル
2.30.3
38.5
ハナ
11
7
14
ゴールデンゼウス
2.30.5
38.7
1馬身1/4
12
2
3
サクラセカイオー
2.30.6
38.7
1/2馬身
13
5
10
アストロゲート
2.30.6
38.6
アタマ
14
5
9
ホクセツギンガ
2.31.0
39.8
2馬身1/2
15
3
6
ウィッシュドリーム
2.31.1
39.4
3/4馬身
16
6
11
ゴッドマウンテン
2.31.2
39.3
1/2馬身
17
8
17
ブレイジングレッド
2.31.5
39.3
2馬身
18
1
2
オースミコマンド
2.35.5
42.5
大差
レース展開
降雨により馬場は稍重となった。全馬揃ったスタートからまずはミホノブルボンが不利とされた外枠発走をものともせず馬群の先頭に立つ。2番手には人気薄のライスシャワーとマーメイドタバンが続く。ミホノブルボンは終始1ハロン12秒台前半の緩みのないラップを刻み、後続に脚を使わせながら2番手に2~3馬身の差をつけて逃げる。最終コーナーではやや差が詰まったものの、直線坂上で鞍上の小島騎手が手を動かし始めると一気に他馬を引き離し、最後は2着に4馬身差を付ける快勝で無敗の二冠を達成した。2着にはマヤノペトリュースとの激しい争いをハナ差制したライスシャワーが入った。またミホノブルボンは逃げたにもかかわらず、全出走馬中2番目に早い上がり3ハロンのタイムを記録している。
データ
1000m 通過タイム
61.2秒(ミホノブルボン)
上がり4ハロン
49.4秒
上がり3ハロン
37.1秒
優勝馬上がり3ハロン
37.1秒
単勝式
15
230円
複勝式
5
380円
13
1990円
15
170円
枠連
7-7
1370円
馬連
13-15
29580円
レースの記録・エピソード
脚注
^ 「Gallop・日本ダービー70年史」102P ミホノブルボン
^ グレード制導入以前に無敗のままGⅠ級競走を3勝した馬にはクリフジ ・トキノミノル・ミスオンワード ・コダマ等がいる
^ 「優駿」2002年4月号・108P 日本の競馬60年
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代