第3の要因が2つの共通原因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/17 08:30 UTC 版)
「相関関係と因果関係」の記事における「第3の要因が2つの共通原因」の解説
詳細は「擬似相関」を参照 以下の例では、交絡変数という未知の変数が相関する両者に影響している。例えば「例 3」の場合は「夏の暑さ」が真の原因である。 例 1 靴を履いたまま寝ると、起きたとき頭痛になることが多い。 したがって、靴を履いたまま寝ることが頭痛の原因である。 この場合、「靴を履いたまま寝る」ことと「頭痛」の共通の原因である、アルコールによる酩酊が、相関の原因と考えられる。 例 2 明かりをつけたまま眠る若者は、その後近視になる可能性が高い。 これは、ペンシルベニア大学医療センターが比較的最近行った研究の例である。その研究は1999年5月13日発行のネイチャー誌で発表され、一般的なメディアでも大きく取り上げられた。しかし、後にオハイオ州立大学が行った研究では、赤ちゃんを明かりをつけたまま寝かせることと近視に関係があるという結果は得られなかった。それとは別に両親が近視の子供は近視になる確率が高いという結果が得られ、近視の両親が子供を明かりをつけた寝室で寝かせることが多いという傾向があった。つまり、この場合の交絡変数は、両親の近視と考えられる。 例 3 アイスクリームの売り上げが伸びると、水死者数も確実に増える。 したがって、アイスクリームが水死の原因だ。 アイスクリームがよく売れるのは夏であり、水死が増えるのも夏である。したがって、夏の暑さが両方の事象の共通する原因である。
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