第245話 スワップ 捕虜交換 / 1986年12月
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★単行本未収録。シリアのダマスカスに陣取る、パレスチナの過激派グループの部長、カーリッドのもとへ、女スパイが連行された。その女、サラ・ストームはモサドのトップ・エージェントだ。サラは、西ドイツ連邦情報局いわゆるゲーレンの幹部のシェンクがゴルゴ13と接触する様子が撮影されたマイクロフィルムを持っていた。カーリッドは、サラを、スワップすなわち捕虜交換に用いよう、と考える。捕虜交換の相手は、イスラエルで終身刑となっている女闘士、ガブリエレ・クロッフェ・ティーデマン。ガブリエレは、元バーダー・マインホフグループ(=西ドイツの極左テロ組織、別名ドイツ赤軍)に属する伝説的テロリストだ。同じころ、ダマスカスにゴルゴ13が現れる。カーリッドはゴルゴ13を拘束し、ゴルゴ13に「近日中に、イスラエルとヨルダンの国境を流れるヨルダン川のアレンビー橋で、サラとガブリエレの捕虜交換を行う、そこでサラがイスラエル側に渡り切らない内に射殺してくれ」と要求する。そして捕虜交換の当日を迎える。カーリッドはゴルゴ13に銃と弾丸を一発だけ与える。やがて、ヨルダン側からはサラが、イスラエル側からはガブリエレが釈放され、それぞれ対岸を目指して歩き始める。そして、二人が橋の中央ですれ違うその刹那、ゴルゴ13が発砲。弾丸はまずサラの頭蓋骨を貫通し、さらにガブリエレの頭蓋骨を貫通し、二人は同時に崩れ落ちる。捕虜交換はぶち壊しとなり、ゴルゴ13は逃走する。そして後日談。カーリッドはやっと全貌を把握する。そもそも、ゲーレンのシェンクがゴルゴ13に接触して依頼したのは、ガブリエレの暗殺であった。しかしイスラエルの獄中に居るガブリエレを暗殺するのは困難で、ゴルゴ13はまずサラを密告しカーリッドに逮捕させた。そしてサラとガブリエレの捕虜交換へ、と話は進んでいったのであるが、すべてはガブリエレを獄中からつり出すためのゴルゴ13の筋書き通りだった。
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