第1楽章 アレグロ・モルト・アパッシオナート ホ短調
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「ヴァイオリン協奏曲 (メンデルスゾーン)」の記事における「第1楽章 アレグロ・モルト・アパッシオナート ホ短調」の解説
ソナタ形式 13分ー14分。オーケストラによる序奏が無く、上述の通りほぼ休むことなく独奏ヴァイオリンが主題を提示している。弦楽器の分散和音に載って独奏ヴァイオリンが奏でる流麗優美な第1主題は、大変有名な旋律で、商業放送などで親しまれている。旋律に続いて独奏ヴァイオリンが技巧的なパッセージを奏で、オーケストラが第1主題を確保する。続いて力強い経過主題が表れ、独奏ヴァイオリンが技巧を誇示する。第2主題は木管楽器群で穏やかに提示される。これを独奏ヴァイオリンが引き継ぎ、展開部となる。展開部の終わりにカデンツァが置かれていることもこの作品の特徴であり、その音符が全て書き込まれているのも、この時代としては画期的なことであった。しかもアルペッジョが多用され、パガニーニの24の奇想曲第1番に強く類似していて華々しい。カデンツァの後で再現部となり、最後に長いコーダが置かれている。ここで独奏ヴァイオリンが華やかな技巧的な音楽を繰り広げ、最後は情熱的なフラジオレットで高潮して終わる。
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