竜の国民として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 09:15 UTC 版)
「赤い竜 (ウェールズの伝承)」の記事における「竜の国民として」の解説
ドラゴン関係本などに記載されている「ドラゴン」の説明において、たいていは「西洋世界におけるドラゴンは邪悪とされる」とあるが、現在のウェールズでは土地も国民も「我々は赤い竜である」としており、赤い竜は国や民族の象徴・化身である。またラグビーウェールズ代表は愛称は「レッド・ドラゴン」であり、強豪チームとして恐れられたこともあった。そのためウェールズは「ドラゴン=ハート(精神)の国」として有名である。 ウェールズ首都カーディフの市旗では竜が旗を持ち、その横に特産品であるリーキが植えられている。 プランタジネット朝のヘンリー3世はドラゴン紋の旗をウェストミンスターのセント・ピーター教会に旗を寄進し、安置させたという。このときのドラゴン紋も赤い竜であったという。ヘンリー3世はウェストミンスター寺院を大改築したことでも知られている。 テューダー朝の祖ヘンリー7世は、自らの王権を正当化するためにアーサー王伝説と絡めつつ、ウェールズ公家に繋がる血筋を最大限に利用した。ゆえに、ロンドン・シティの紋章もテューダー家の流れを汲む紋章であり、首都ロンドン中心部の象徴となった。ただしシティのドラゴンの色は赤竜ではなく、赤が混じる銀竜となった。 赤竜はアーサー王の象徴でもあり、ウェールズだけの竜ではなく、英国、特にイングランドの象徴の一部にもなったのである。
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