空転式プロペラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/12 03:06 UTC 版)
「模型航空機のプロペラ」の記事における「空転式プロペラ」の解説
推力を出さなくなった滑空中のプロペラの有害抗力を減らすための方法として、最初に「空転プロペラ」が出現した。これは、プロペラをその駆動軸に固定せず、自転車のラチェットの様に駆動しているときだけ引っかかる歯止め(クラッチ)によって駆動する方式である。動力ゴムが戻りきり、駆動軸が停止すると、プロペラは風車になり駆動軸を追い越して空転する。空転することによって停止状態よりも風当たりが弱くなり、空気抵抗は減少する。 空転プロペラは、後述する折りたたみプロペラよりも構造が簡単で構造重量の増加も少ないので、現在でも小型の初級機を中心に使い続けられている。また、より抵抗の少ない折りたたみプロペラが出現してからも、しばらくはトップエンドの競技でも軽量さと確実性の利点によって共存している。ちなみに、1939年の世界選手権優勝機(D.コルダ:米)は折りたたみプロペラであったが、第2次世界大戦後に再開された世界選手権では、1949年、50年、51年を北欧国の空転プロペラ装備機が連取している。
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