穴井太とは?

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穴井太

穴井太の俳句

あおあおと地へ腰据える山椒売り
うすいくちびる仲間はずれの鳥がいて
くりからもんもん冬の金魚は逆立ちに
けぶる母郷いくたび芹の匂いたつ
しんしんと青い鎌ふるなまけ者
すべて女の死者とおり過ぐわが海市
ねむしねむし近づく声の水渡る
のぞきからくり泡だちやまぬ夜の廃液
ふるさとの雪に埋もれて口を焼く
めくら雪絵本にしげりあう野菜
めしが出て三日月の出る宴つゞく
ゆうやけこやけだれもかからぬ草の罠
ゆきのした随所に咲けり懺悔月
ボタ山を越える電柱雪狐
匂う樹の木口つみあげ耳澄ます
十二月あのひと刺しに汽車で行く
口中の傷絶えずして蛇の裔
吉良常と名づけし鶏は孤独らし
土に還るボタいっぽんの鬼あざみ
埋立てに白いチョゴリの風が吹く
少年へ遠い月泛く埋立地
己が羽くわえて歩く羽抜鶏
弥撒のように刈田ひろがる雪狐
枯山に鳥透き肉身こぼれゆく
歳末の路上ちらばるマッチの軸
水匂う夜明け共有林に入る
清冽に杉たちならぶ血のながれ
父死んでやがて母死ぬ麦こがし
番長も俺も毛深きゆきのした
神輿が通る車で通る椎の木老い
空にまつかなうろこが跳ねる金曜日
精神科の空を小鳥が歩きまわる
約束の地へしろき蛇うねり過ぐ
純白の想像 影が肩たたく
羅に透く鰐皮の阿弥陀経
羊歯しげる琺瑯質の女学院
羊歯のしずけさ海辺に生える化学工場
胸やけのお盆すたすた人過ぎゆく
膝まげて歩く陰暦へらへらと
葛の葉の茂みに火薬工場の灯
藁の村へ灯を消しに行く終列車
蝙蝠の日ぐれ泡だつ電話ボックス
製材の水清冽にコンミューン
赤い口ひらひら地下の語り継ぎ
躁欝食堂きのこの類が水に泛き
遅刻者へはるかなる浮標雨にけぶる
還らざる者らあつまり夕空焚く
野鼠ら晴れた小山を競つている
雑木山雪とめどなく鳥鳴かす
雪が降り地図にない道あらわれる
 

穴井太

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/08/31 16:39 UTC 版)

穴井 太(あない ふとし、1926年12月28日 - 1997年12月29日)は、俳人大分県玖珠郡(現・九重町)に生まれる。幼時に福岡県戸畑に転居。中央大学専門部経済科卒業後、肺浸潤のため帰省、療養ののち中学校教師の職に就く。1954年横山白虹の「自鳴鐘」入会。1956年北九州市で益田清らと「未来派」を創刊。1963年金子兜太の「海程」同人。1965年「天籟通信」をハガキ版で発行(のち俳誌形態となる)。海程賞受賞、1973年第20回現代俳句協会賞受賞。句集に『鶏と鳩と夕焼けと』『土語』『ゆうひ領』『天籟雑唱』など。




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