穀類膨張機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 10:16 UTC 版)
穀類膨張機(こくるいぼうちょうき)とは、このポン菓子を製造する際に主に用いられる機械である。回転式筒状の圧力釜をLPガスの炎か電熱装置で加熱し、上述した製法で製造する。現在使用されているものの加熱方法には電気式とガス式があり、小型の物を別とすれば、圧力釜は電動モーターで回転する様になっている物が多い。また広島型と九州型とがあり、広島型が菓子のできがよいが高価であり、現在出回っているものの多くは九州型である。この装置でポン菓子が製造できるが、この装置がポン菓子を製造する時に発生させる爆発音はあまりにも大きい。 現在のようなメカニズムの穀類膨張機の由来については大きく分けて2つの説があり、1900年頃のアメリカで開発されたという説と、第一次世界大戦の敗戦による食料難に喘いでいた1920年頃のドイツで開発されたという説がある。ドイツの説では当初は敗戦により不要となった大砲の砲身を流用していたという話もある。この機械が日本で普及した背景にも食料難という事情があり、第二次世界大戦中、配給品となっていた粟などの雑穀を加工する手法として用いられたのが最初という。 穀類膨張機では米や粟の他にも麦、トウモロコシ、マカロニ等のデンプン質のもの、他にも茶葉などを加工する事も可能である。 また、穀類膨張機と同様の機構を使用した電動式焼栗機も存在する。
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