神話・伝説と迷宮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 09:48 UTC 版)
ギリシア神話ではミーノータウロスが閉じこめられた場所とされている。クレタ島のクノッソスの迷宮が世界最古のものと思われる。この迷宮の紋章である、両刃の斧(labrys)が、ラビリンス(Labyrinth)の語源となったとする説がある。迷宮の設計図はクノッソスの貨幣の意匠にもなったが、実は分岐のない極く単純な迷路であった。 古代エジプトには紀元前2000年頃に作られた「エジプトのラビリンス」と呼ばれる迷宮の伝説がある。大プリニウスはエジプトのラビリンスを手本にしてクノッソスの迷宮は作られたと推測し、ヘロドトスは実際にエジプトのラビリンスに赴いた時に見た内部の状況を記録している。エジプトのラビリンスはローマ軍によって破壊され、遺跡の上に街が作られたとされているが、正確な場所は不明である。ファイユームにあるアメンエムハト3世のピラミッドに隣接する神殿を、エジプトのラビリンスの一部と考える学者も多い。
※この「神話・伝説と迷宮」の解説は、「迷宮」の解説の一部です。
「神話・伝説と迷宮」を含む「迷宮」の記事については、「迷宮」の概要を参照ください。
- 神話・伝説と迷宮のページへのリンク