確率の基本的性質と定理とは? わかりやすく解説

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確率の基本的性質と定理


 要素個数有限個の集合のことを有限集合 という。
 一般に有限集合 A に属す要素個数を n ( A ) で表すことにしよう。
 根元事象全て同じ程度確からしいとき,事象 A の確率を n ( A ) / n ( Ω )定義し,これを Pr{A} と書く。
 このように確率定義すると,明らかに次の事柄成り立つ。


例題
 2 種類薬剤 A,B がある。A 70% の患者に有効であり,B 60% の患者に有効である。また,A ,B 共に有効な患者50% であるとする。
 A 無効であった患者に B 投与すると何% の患者に有効となるか。
 また,B 無効であった患者に A 投与すると何% の患者に有効となるか。
解答
 A が有効であるという事象を A,無効であるという事象を 確率の基本的性質と定理 とし,B 薬について同様に B,確率の基本的性質と定理 とする。
 問題条件付確率 Pr{B | 確率の基本的性質と定理} および Pr{A | 確率の基本的性質と定理} を求めることである。
 条件としてわかっていることは,
  Pr{A} = 0.7, Pr{B} = 0.6 および Pr{A ∩ B} = 0.5
である。
 ところで,確率の基本的性質と定理確率の基本的性質と定理 について
  Pr確率の基本的性質と定理} = Pr確率の基本的性質と定理 ∩ B} + Pr確率の基本的性質と定理確率の基本的性質と定理
  Pr確率の基本的性質と定理} = Pr{A ∩ 確率の基本的性質と定理} + Pr確率の基本的性質と定理確率の基本的性質と定理
分解することができる。ここで,
  Pr確率の基本的性質と定理確率の基本的性質と定理
  = Pr確率の基本的性質と定理} = 1 - Pr{A ∪ B}
  = 1 - ( Pr{A} + Pr{B} - Pr{A ∩ B})
  = 1 - 0.7 - 0.6 + 0.5 = 0.2

となる。乗法定理の ( 1 ) 式により,
  Pr{B | 確率の基本的性質と定理
  = Pr確率の基本的性質と定理 ∩ B}/Pr{確率の基本的性質と定理
  = ( Pr確率の基本的性質と定理} - Pr確率の基本的性質と定理確率の基本的性質と定理})/ Pr確率の基本的性質と定理
  = { ( 1 - 0.7 ) - 0.2 } / ( 1 - 0.7 )
  = 1 / 3
同様にして,
Pr{A | 確率の基本的性質と定理} = 1 / 2



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