硬さと強度の関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/04 00:29 UTC 版)
工業的な分野において硬さ試験を行う第一の目的は、強度の推定である。本来、降伏強さ、引張強さは引張試験により、疲労強度は疲労試験により測定するべきものであるが、両者とも破壊試験であるため、非破壊で行える硬さ試験で代用することが多い。これを可能にしているのが、硬さと強度の明確な関係である。特に鉄鋼材料においては、ビッカース硬さと降伏強さおよび疲労強度の間には、ほぼ比例関係が成立し、合金組成や焼入焼戻しなどの熱処理履歴は無関係である。MPa単位で、近似的に降伏強さはHV値の1/3倍、疲労強度はHV値の1.5倍をしめす。ただし、400HV以上になると疲労強度が、500HV以上になると降伏強さが負に偏倚し始める。
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