破城槌による攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/25 16:30 UTC 版)
「チュニス湖の戦い」の記事における「破城槌による攻撃」の解説
ケンソリヌスは湖の一部を埋め立てて広いスペースを確保し、そこから二組の巨大な破城槌で城壁を破壊することにした。一つはトリブヌス・ミリトゥム(高級将校)の指揮の下6,000の歩兵が、もう一つは軍船の漕手が動かした。これで城壁の一部を破壊することに成功し、内部が覗けるようになった。しかしカルタゴ軍は突入したローマ軍を押し戻し、夜の間に城壁の修理を試みた。夜間の作業は困難であり、また修復できたとしても再び破城槌で破壊される可能性があるため、カルタゴ軍は破城槌自体を破壊するために出撃した。完全な破壊には成功しなかったものの、破城槌は使用不能となった。夜になって、ローマ軍は再びカルタゴ城内に突入したが、カルタゴは前方に武装した兵士、後方に石と棍棒を持った兵士、さらに屋根の上にも兵士を配置して待ち構えていた。このとき、トリブヌス・ミリトゥムであったスキピオ・アエミリアヌスは隷下の兵を突入させず、部隊をいくつかに分けて城壁に沿って配置していた。突入したローマ軍はカルタゴ軍に撃退されて城外に逃れたが、このときアエミリアヌスの兵がローマ軍を壊滅から救った。この行動によりアエミリアヌスは名声を得た。
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