石川組製糸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 21:32 UTC 版)
石川組製糸は、石川幾太郎によって1893年に創業されて以来、座繰製糸(手工業)による製糸業を行っていたが、翌1894年には蒸気力を用いた器械製糸へと転換していくと、日清戦争や日露戦争などの戦争特需も相まって瞬く間に成長していった。最盛期には、現在の入間市に3工場、狭山市、川越市、福島県、愛知県、三重県、福岡県などに工場を持ち、1922年度における生糸の出荷高では全国6位を記録している。また、海外拠点としてニューヨーク五番街にも事務所を設置していた。しかし、関東大震災による損失や昭和恐慌、化学繊維(レーヨンなど)の出現などによる生糸の需要の低下といった影響で経営不振に陥り、1937年に解散した。
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