石室付近の埴輪群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 20:21 UTC 版)
石室上部は2メートルほどに土を盛って小さな円形の盛土を造り、その上に7 - 8個のキヌガサ形埴輪と数個の盾形埴輪を立てていた。とくに土檀中央の最高所に立てられたキヌガサ形埴輪は大きく、稀に見る丁寧さで作られていた(高さ1.5メートル、横幅2メートル)。キヌガサの上部には、複雑な直弧文が一周しさらに四個の突出した部分(ヒレ)をも直弧文で飾っていた。盾形埴輪も丁寧な作りで木製の盾を模したものと推測され、周縁全部と中央の二本の横帯をやはり直弧文で飾っていた。なお、盾形埴輪は高さ108センチメートル、最大幅80センチメートルである。これらの一部は石膏模型にされて東京国立博物館(当時は帝室博物館)に残されている。
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