石切場周辺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 15:06 UTC 版)
石切場、石切場上層、美和ホール、三神殿などからなる。滴下水が多く、全体的に二次生成物の発達がよい。 ドリームホールから石切場に達するまでの50 mほどの通路は、N82°W63°N, N14°W80°W, N52°W90°, N70°E76°N, N80°E90°, N74°E84°N, N85°E87°Sなどの割目に沿った通路が複雑に交叉し、立体的な迷路を形成している。馬場門支洞もドリームホールから石切場を繫ぐ通路の一つである。 石切場(いしきりば)はN37°E61°Nに沿ったボアパッセージとN89°E61°N, N71°W80°Nとの交点に形成された幅8 m程度のホールで、洞床は落盤礫に加え砂や粘土で、石筍をはじめとする二次生成物がよく発達する。石切場から北方向へは砂の堆積した通路が20 m程続いており、この通路から第一水流及び美和ホールに接続する。 美和ホール(みわ-)は石切場迷路の下部からドリームホールの下にまで達する長さ20 m、幅7 m、天井高7 mのホールである。3ヶ所で迷路と連結しており、石切場から繫がるN37°Eの割目にN16°E, N78°E78°N, N20°E47°Eなどが交叉して崩落している。三神殿(さんしんでん)は石切場から美和ホールへ続くルートを約5 m下りた部分にあるホールであり、二次生成物の発達が良い。 石切場上層付近のボアパッセージには砂や直径5-10 mmの細礫が堆積している部分がある。また、イザナギプロジェクトではそれまでに測量されていなかった380 mの石切場上層の空間が新たに測量され、まだ未測量部分がある。
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