石を売る
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 00:51 UTC 版)
詳細は「石を売る」を参照 助川は、中古カメラ業、古物商などの商売がことごとく失敗し、今は多摩川の川原で、拾った石を掘っ立て小屋に並べ、石を売る商売を始めた。美術品として愛好家に取引される石とは全く違う「川原の石」が売れるはずもなく、妻に愛想を尽かされ、罵倒されながらも諦めきれずに、今日も石を並べて思索にふける。助川には夢があった。10年ほど前まで鉄橋の下にあった渡し場を復活させることである。ついでに河原に店を出しジュースや甘酒、さらには好きな石を並べ多角経営しようと夢を語る助川に、妻は川渡し人足の方が似合いじゃないかと罵倒する。ある日、川渡しに使われている貸しボート屋のボートが転覆したのを見て、思い切って川渡し人足を一人100円で始めてみる。日が暮れ、一日の稼ぎを数えていると長男が河原に迎えに来る。長男は河原にそのままになっている石が盗られないか心配する。助川は、妻が「父ちゃんは虫けらだ」と言っていたことを長男から聞かされる。
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