石のまくらに
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 12:23 UTC 版)
「一人称単数 (村上春樹)」の記事における「石のまくらに」の解説
大学2年生のときに「僕」が働いていたレストランに、一人の女性がいた。それまで殆ど言葉を交すことはなかったが、辞めることになった彼女の簡単な送別会の後、帰りの電車に一緒に乗っていた彼女は、今日泊めてもらえないかと「僕」に言う。「僕」の部屋でビールを飲みセックスをすることになったときに彼女は、身体を求めるときにだけ彼女を呼び出す、片思いしている男のことを話す。 翌朝に朝食を摂りながら彼女は、大学の専攻を「僕」に尋ね、文学部だと聞くと、私も短歌を作っていると言った。「僕」の求めに応じて後日、簡単な冊子の歌集が郵便で送られてきた。それから一度も「僕」は彼女とは会っておらず、名前も顔も思い出せない。残ったのはただ、手元の歌集に記された言葉だけだった。
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