短期間の進軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/17 06:26 UTC 版)
「アウデナールデの戦い」の記事における「短期間の進軍」の解説
8日、ヘント付近のフランス軍が南下、スヘルデ川支流のデンデル川北岸の都市レシーヌを狙ったことを知ったマールバラ公らは翌9日午前2時に西進、夜に先鋒隊がレシーヌに到着、翌10日にマールバラ公の本隊もレシーヌに着いてフランス軍の占領を防いだ。フランス軍は北に方向転換、ヘントから南のスヘルデ川東岸のハーヴェレ手前で野営した。ここから南西のスヘルデ川北岸の町アウデナールデに狙いをつけ、ハーヴェレからスヘルデ川を渡河してアウデナールデの西を攻める方針だった。 だが、アウデナールデには先に同盟軍が到着していた。マールバラ公はフランス軍がスヘルデ川東岸にいることを知ると、急いでアウデナールデに向かい、ハーヴェレより距離が離れていたにも関わらず11日午前10時半に先鋒のマールバラ公の部将カドガンが到着、正午前にスヘルデ川に舟橋を架けて渡河、北上してアウデナールデとヘント・ハーヴェレを結ぶ街道を通るフルネ村・エイネ村に先行したフランス軍の先鋒と衝突した。 フランス軍本隊はハーヴェレに留まりスヘルデ川を渡河する最中だったため、ハーヴェレよりアウデナールデとの距離が遠いレシーヌから先に同盟軍が到着するとは考えていなかった。報告を受け取ったヴァンドームは動揺して「悪魔が奴等を運んだに違いない。そのような行軍は不可能だ」と叫んだとされる。
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