益鳥・害鳥として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 03:58 UTC 版)
ムクドリはもともとは、農作物に害を及ぼす虫を食べる益鳥とされていた。平均的なムクドリの家族(親2羽、雛6羽)が1年間に捕食する虫の数は百万匹以上と研究されている。当時[いつ?]害虫を1匹駆除するのに1円かかるといわれていたため、ムクドリ1家族で年間に百万円以上の利益を国家にもたらす「農林鳥」とたたえられたほどである。 その後、生息環境の破壊により都市に適応して大量に増殖すると、鳴き声による騒音や糞害などが、しばしば問題になる。日本国内では1994年からは狩猟鳥に指定されている。 農研機構では、鳥が天敵に捕まった時に発声する声を、鳥に忌避行動を起こさせる「ディストレス・コール」として用い、ムクドリやスズメを追い払う効果を試みている。 2021年には、強力なLEDライトを当てることで効果を出している自治体もあるが、他の地域にムクドリが移動するだけで、イタチごっこの状態が続いている。
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