白道仏の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 07:51 UTC 版)
白道仏は2008年時点で発見されている像が200体、現存する像が160体以上が確認されており、『木食白道 知られざるもう一人の木喰』、pp.182 - 193では一覧・分布図が掲載されている。 白道仏は一木造で、微笑みを持った「微笑仏」であることと、背面に六字名号(「南無阿弥陀仏」)が記されていることが木喰仏と共通しているが、木喰が千体仏造立の大願を掲げていたのに対し、白道仏や子安地蔵や恵比寿大黒天など庶民の民間信仰に基づいた造仏活動であると評されている。 造形的な特徴として、木喰仏に比較した角ばっており、逆三角形の頭と広めの額、豊満な顎、極端な省略化が指摘される。彩色は施されていないが、墨で目や頭髪、手足を着色することは行われている。台座文様の蓮弁は木喰と共通するが、正面のみで裏面には彫られない。表情の「微笑み」に関しては初期から晩年に至るまで共通している。光背を有する像は初期の作例に多く、舟形光背が多い。
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