白橡綾錦几褥(しろつるばみあやにしきのきじょく)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 02:49 UTC 版)
「正倉院」の記事における「白橡綾錦几褥(しろつるばみあやにしきのきじょく)」の解説
長さ99cm、幅53cmの布であり、東大寺の毘盧遮那仏に献納する品物を載せていた。正倉院には同じような大きさの布が十数点伝わり、それらと同じ天板の几(つくえ)が伝わることから、それぞれの机の上敷として用いられていたとされる。いずれも豪華で贅を尽くした華麗なものである。その中で本品は麻布を2つ折りした芯を綾で包み、裏面に薄緑色の絁を縫い付けただけのシンプルな布である。しかしながら本品は極めて特異なもので異彩を放っており、獅子(ライオン)を御する半裸の人物像は日本のみならず西方にもほとんど類をみない。綾の組織も極めて珍しく、西方でも発見されていないことから、舶載品か国産品か、未だ結論が出ていない。
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