紺夾纈絁几褥(こんきょうけちあしぎぬのきじょく)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 02:49 UTC 版)
「正倉院」の記事における「紺夾纈絁几褥(こんきょうけちあしぎぬのきじょく)」の解説
白橡綾錦几褥と同じく机の上に載せる敷物である。本褥は正倉院に伝わる褥の中でも数少ない染物である。文様は蓮華風の花座の上で相対する水鳥を、満開の花樹の下に配置したものである。花葉唐草と雲形を組み合わせた円弧状の帯により上方二方と下方一方に区画されている。文様と文様の間は防染し白くくっきりと残り、赤、黄、緑、濃紺と見事に染め分けられている。例外的に文様の1つである葉の先端を、任意に防染せず黄色と緑色を混ぜ黄緑色に暈かしているが、驚くべきことに赤や紺色など他の染料が入り込んでいない。この技術はすでに失われており今でも解明されていない。
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