發の有無
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 16:47 UTC 版)
ルールによっては、を対子または刻子で使うことを緑一色の必須条件としている場合がある。緑一色が日本に入ってきた当初はが必須とし、のみで構成された手(いわゆるなし緑一色)は単なる断么九・清一色として取り扱っていたこともあった。現在でもこのルールを踏襲して、なし緑一色を緑一色として認めないルールがある。 緑一色が日本に持ち込まれた当時、得点の上限は満貫だった。ありの緑一色は当時から満貫役として扱われていたが、のない形でも清一色と断么九の複合により数え満貫になった。つまりが含まれようと含まれまいと得点は変わらないため、わざわざなしの形を満貫役と定義しておく必要がなかった。ところがその後点数体系がどんどんインフレ化してゆき、タンヤオ清一色の価値が相対的に下がってくると、を含まない形も緑一色として認めるようになり、現在ではの有無を問わないルールのほうが一般的になっている。逆に「を使わない」という条件を課した方が、使える牌種が5種となり難易度が上がるため、なし緑一色をダブル役満とするケースもある。中国麻雀では緑一色は最高位の88点役に設定されているが、複合役を加算する結果、なし緑一色の方があり緑一色よりも価値が高くなっている。すなわち、ありの場合は緑一色(88点)に混一色(6点)で計94点だが、なしの場合は緑一色(88点)に清一色(24点)と断幺(2点)が加算されて計114点となる。 なお、比較的よく知られたローカル役満である一色四順にとっては唯一の複合可能役である。また、そうなった場合は緑一色の構成する牌の種類が最少の4種になる。牌姿は門前であれば4枚使いによる二盃口の断么九・清一色もしくは混一色となる。
※この「發の有無」の解説は、「緑一色」の解説の一部です。
「發の有無」を含む「緑一色」の記事については、「緑一色」の概要を参照ください。
- 發の有無のページへのリンク