登茂田一統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 01:08 UTC 版)
「風の市兵衛シリーズの登場人物」の記事における「登茂田一統」の解説
登茂田 治郎右衛門(ともだ じろうえもん) 陸奥岩海領の高知衆。南城家蔵屋敷の名代。国元では部下の猪川や勝田、富松屋忠治と鉄器売買の不正を企図し、そこに主馬を参加させた。その不正が発覚すると、家族を養うという条件で主馬1人が罪をかぶって脱藩するよう命じた。5年前に江戸詰めとなると、楢崎屋と松前屋と組んで帳簿を改ざんし不正な利を得る。 事件発覚後、職を解かれて国元に戻され、間もなく病死。家は息子が継いで安泰であった。 猪川 十郎左(いのかわ じゅうろうざ) 勝田 亮之介(かつた りょうのすけ) 蔵方助。登茂田の不正に荷担する。事件発覚後は、職を解かれて国元に戻され、両名とも間もなく病死。それぞれの家は息子が継いだ。 富松屋 忠治(とみまつや ちゅうじ) 岩海城下の仲買商。国元での登茂田の不正に荷担する。事件が発覚した時にはすでにこの世を去っていたが、後を継いだ息子が些細な間違いを咎められて家と財産を没収され、家族共々領外追放となった。 楢崎屋 嶺次郎(ならさきや みねじろう) 江戸の南城家蔵屋敷の蔵元。江戸での登茂田の不正に荷担する。事件発覚後、家督を息子に譲って隠居した。南条家に対して松前屋と合わせて10万両に及ぶ貸し付けを行なっていて、それらは表向き全額返済になったが、実質は事件の責任を問われて帳消しにさせられたと思われる。 松前屋 伝左衛門(まつまえや でんざえもん) 江戸の南城家蔵屋敷に関わる掛屋。江戸での登茂田の不正に荷担する。事件発覚後、家督を息子に譲って隠居した。 竹川 源四郎(たけかわ げんしろう) 鮫ヶ橋表町に済む浪人で、登茂田に密偵として雇われている。村山と三十郎を殺害した。その後、市兵衛に襲われて叩き伏せられる。市兵衛は証人として生かしておくつもりだったが、時右衛門に殺されてしまう。
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