癒し系アイドルの歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 23:48 UTC 版)
「癒し系アイドル」の記事における「癒し系アイドルの歴史」の解説
「癒し系アイドル」というカテゴライズが始まった、明確な時期は不明。1990年代の中期、癒し系アイドル・癒し系女優として認知された人物として、本上まなみや飯島直子が挙げられる。本上は、折からの癒しブームの到来とあいまって、それまでのアイドルに見られないタイプの女性アイドルとして、多くの支持者を得た。定義さえなかったこれ以前は菊池桃子や西村知美がその先駆とする論評もある。 同年代後半になると、女性アイドルの中心はグラビアアイドルに移っていった。グラビアアイドルには、セクシーさや子供っぽさを売りにする者など、いろいろなタイプが存在したが、中でも注目されたのがこの癒し系アイドルである。 本上まなみの次にも、癒し系アイドルとして、男性だけでなく女性の間でも注目される存在(例:国分佐智子、井川遥、優香など)が出てきたことにより、“癒し系アイドル=男女ともに認められるアイドル”という認識を生むきっかけとなった。 その後、広いファン層を獲得するための営業戦術の一環として「癒し系」を売りにしようとするケースも多く見られた。また、女優や歌手がイメージチェンジを図って「癒し系」に参入することもある。しかし、これらの試みは必ずしも成功とはいえない。「癒やし」の要素に反するイメージが既にある場合、それを打破して新たなイメージを定着させることが困難なためである。 癒し系アイドルとして、男性アイドルを指すことは少ない。男性の場合は「癒し系俳優」と呼ばれる方が多い。
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