病の経験論(物語論)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 03:18 UTC 版)
詳細は「ナラティブ・セラピー」を参照 慢性的、長期的な病の経過や回復に対して、患者が当の病をどのように意味づけ、どのように語るのか、すなわち日常生活における主観的意味世界がきわめて重要な影響力を果たしていることが認識されるにつれ、医療社会学においても、構築主義の影響の中で、病の意味論、病の物語論が登場している。 こうした物語論は、患者の訴えを主観的なバイアスのかかった情報と見なしてきた従来の医療に大きな反省を迫るものとなっている。物語論のアプローチによれば、治療にとってまず重要なことは、患者の日常生活における主観的、間主観的な意味世界を共有することなのである。
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