田尾スポーツ文庫
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スポーツ全般にわたる研究書・記録・報告書など計1,181冊が「田尾スポーツ文庫」という特別コレクションとなっている。1950年にスポーツ資料収集家の田尾栄一から寄贈を受け、1955年(昭和30年)4月17日に閲覧を開始した。 ホテル経営者の田尾栄一は同志社大学在学時にラグビーを経験しており、生涯を通じてスポーツ資料の収集や研究を行った。約15,000点ものスポーツ資料を収集し、1945年3月13日の大阪大空襲の際には資料のみを大八車に載せて避難させるほどだったという。戦後には資料の保管先を探していたが、元学生横綱でスポーツへの理解が深かった猿丸吉左衛門が市長を務めていたことで、芦屋市への寄贈を決定したとされる。1954年の芦屋市議会会議録によると4,025冊を寄贈したとされ、これは当時の芦屋市立図書館の蔵書数とほぼ同じ数だった。1955年には1,148冊(和書812冊・洋書336冊)の閲覧を開始しているが、約3,000冊がどこに行ったのかは定かでない。田尾の蔵書は芦屋市立図書館のほかに、秩父宮記念スポーツ博物館・図書館、野球殿堂博物館にも保管されているほか、関西大学にも寄贈されたという。
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