生態・栄養など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/20 23:30 UTC 版)
高等植物の上で発見されることが多いが、周囲の土壌からもよく分離される。植物体の上では、しおれた花の上でよく見かけるほか、傷んだ果実などにも出現する。また、各種野菜のコウガイケカビ病の病原体となることも知られている。そのような場合、生きた組織をも攻撃するので、条件的寄生菌ともいえる。 培養する場合には、通常の培地でよく成長する。ただし、胞子形成はあまりよくない。 なお、低温には弱く、温度が一桁代になると死滅する。カビの培養株を保存する場合、低温で保存するのが通例であるが、この菌の場合には、常温で培養、植え継ぎをしなければならない。 低温に弱いのは、この菌が元来は熱帯性のものであるからであろう。日本などの温帯では、冬季は土壌中の接合胞子の形で過ごすものと考えられる。
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