環境社会学

国際保健用語集

環境社会学

【英】：Environmental Sociology

環境汚染・破壊の健康影響は、汚染物質あるいは破壊された環境の直接作用だけで出現する訳ではない。例えば水俣病は、職業、冷凍冷蔵技術や運送技術とその普及度、地域経済(貨幣経済、物々交換経済)、血縁地縁（人間関係）など様々な地域社会の状況によって修飾されて発生した。従って、環境汚染・破壊による健康影響を評価し、さらにその拡大を予防するには、地域社会のあり方、動態などを十分に知った上で対策を立案し、行動しなければならない。このような環境学の社会学的領域を環境社会学と名付けた。著者の造語である。