王冠抜き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 06:57 UTC 版)
瓶の王冠を取る道具。ボトルオープナー。これを使って瓶を開けることで、中身の飲料を飲むことができる。なお、JIS S 9023(1981年2月15日制定・1994年8月1日廃止)では「王冠抜き」と規定されていた。 ビールなど、王冠で栓をされた瓶用の栓抜きは、持ち手の先にちょうど王冠に引っ掛かるような形で金具が取り付けられている。もともと王冠は化学的に瓶と結合されているものではなく、一定以上の物理的な力で引き剥がそうとすればはがれるものであるが、実際には素手で金属の王冠を引き剥がす行為は、過重な負担を手に強いるものであることから、てこの原理を利用することで王冠を容易に持ち上げて外すことができるようにするものである。通常は、金属片の一部に王冠の辺縁部を引っ掛けるための切り欠きがあり、王冠上部を支持しつつ、辺縁部を持ち上げることにより、王冠を半ばより折り曲げることにより開栓する。通常は、電気的・機械的構造を有するものではなく、鋳物や特定の形に切り抜いた金属片であることから、高価なものではない。 なお、多数の機能を持った家庭用品・アウトドア用品、いわゆるマルチツールには、栓抜きの機能を持ったものが多い。特に台所用のはさみや缶切り、アーミーナイフ、ソムリエナイフにこれらの機能がつけられている事も少なくない。また、コルク抜きの機能を併せ持ったものもある。
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