状況推移
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 01:58 UTC 版)
「SARSコロナウイルス」の記事における「状況推移」の解説
中華人民共和国広東省を起点とし、2003年3月頃から大流行の兆しを見せ始めた。重症急性呼吸器症候群の原因が『新種のウイルスである』可能性は、2002年11月頃から指摘されていた。 2003年 3月下旬、中華民国のテレビ報道で「謎の新病発生」と報道される。 3月27日、香港大学の研究チームがSARSの原因が新種のコロナウイルスと特定したと発表(コッホの四原則に適合)。 4月1日、世界保健機関 (WHO) はコロナウイルスが主な原因との見解を公表。 4月10日、SARS患者から検出されたコロナウイルスの遺伝子配列が、既知の種のものとは大きく異なっているとのベルンハルト・ノッホ研究所(ドイツ)等による解析結果が発表された。 アメリカ疾病予防管理センター (CDC) は、世界各地のSARS患者からほぼ同じ遺伝子配列のコロナウイルスを検出し、これが原因である可能性が高いことを発表した。 オランダのエラスムス大学の研究チームが、SARS患者から分離された新コロナウイルスをサルに投与する方法で、SARSの原因であることを検証した。 4月16日、WHOはSARSの原因が新種のコロナウイルスと確認されたと発表、これをSARSコロナウイルスと命名した。 7月5日、WHOはSARS封じ込め成功を発表。 2004年以降 1月から5月にかけ散発的な発生があったが、その後の発生は確認されていない。なお、2019年11月頃から中国湖北省武漢市を起点としてパンデミックを引き起こしている、SARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)は、SARSコロナウイルスの直接の子孫ではないものの姉妹関係にあり、同じコロナウイルス種である。このウイルスとSARSコロナウイルスで、ウイルスゲノム相同性は80%程度である。
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