物語に描かれた黒谷和紙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:25 UTC 版)
日本児童文学者協会・編による『県別ふるさと童話館 京都の童話』に収録された小説「雪どけの紙漉き」(梓加衣・著)では、黒谷和紙を、製造過程で楮に混ぜる糊にトロロアオイではなくコンニャク糊を使用すると紹介し、紙の着色には柿渋や木の皮が用いられている。また、黒谷和紙は乾くと容易に破れず、ゴワゴワとした触感も使い込むほどにしなやかになり、かつては着衣や蓑、笠も和紙で作られ、洗濯もできると紹介し、小学6年生は卒業証書の紙を手漉きで自ら漉くと解説する。 この物語は実際の黒谷和紙にまつわる取組に基づいており、綾部市では2003年度から市内の小中学校の卒業証書に黒谷和紙を使用し、2006年度以降は小学校で証書の手漉きを行い、伝統文化の継承を図っている。また、2019年度以降、証書に使用するインクは、紙の原料である楮の芯を原料とする特殊なものが使われている。
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