爆跳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 05:00 UTC 版)
熱せられた木炭が突然爆ぜることを爆跳(ばくちょう)という。ひどい場合は木炭の爆発的破砕と「パーン」という鉄砲でも撃ったような大音量が周囲に響き渡るので注意が必要である。これは木炭の繊維質に閉じ込められた水分や揮発分が、急激な高温でガス化・膨張し、それが可燃性揮発分の繊維質内での小爆発を起こすことが発生原理である。 爆跳の原因としては、木炭が吸湿した水分によるものがもっとも多い。これは木炭に乾燥剤を添え、厚いビニール袋で外気が入らないよう密封し保存すると、ある程度は防ぐことが出来る。店舗に長期間置かれた、段ボールや紙袋入りの木炭は爆跳が起こり易いと言えるので、なるべくなら窯元からの直販で購入し、出荷後短期間のうちに使い切るのが好ましい。 備長炭の場合、硬質であるためむしろ危険で、金属音を伴って爆跳し、熱く熱せられた木炭片が目などに飛び込むと重傷となるため要注意である。これを防ぐには、既に熾っている燃焼中の木炭の近くに置いて(長七輪の場合は縁の上に備長炭を並べてもいい)、15-20分ほど予熱・乾燥させて、着火する方法が有効である。 なお、オガ炭や加工ヤシガラ炭、ハイカロ炭のような成形木炭の場合は、原料の繊維質が細かく裁断されているため、爆跳はほとんど起こらない。
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